【売約済】フジ子・ヘミング／エリーゼ

①モーツァルト：コンサート・ロンド ニ長調 K.382
②ベートーヴェン：エリーゼのために WoO 59
③ベートーヴェン／A.ルビンシテイン編：トルコ行進曲（『アテネの廃墟』から）
④リスト：ハンガリー狂詩曲第６番変ニ長調
⑤ドビュッシー：沈める寺（前奏曲集第１巻から）
⑥ショパン：夜想曲第８番変ニ長調 作品27の2
⑦ショパン：即興曲第4番嬰ハ短調 作品66『幻想即興曲』
⑧ドビュッシー：花火（前奏曲集 第２巻から）

イングリット・フジコ・ヘミング（ピアノ）
ラルフ・ゴトゥーニ指揮／イギリス室内管弦楽団①
録音：2004年6月東京（1）、8月ベルリン

「エリーゼのために」や「トルコ行進曲」など、ベートーヴェンをはじめ、なじみ深い名曲を含めた小品集。古典派から印象派までを集め、フジコ・ヘミングが歩んできた軌跡を辿ることができる構成となっている。(CDジャーナルより)

「ラ・カンパネラ」で名を馳せた彼女のピアノワークも幅広い内容となり、印象派や古典派にも積極的に取り組む姿勢が見られる。独自の演奏スタイルだが技巧的な曲においては、ややテンポが遅めと感じるであろう。しかしショパンにおいては格別の評価。技巧本位でなく、本来の純粋な響きを活かし聞くものを夢心地の気分にさせる。彼女の表現力は、ピアノを歌わせる行為に成功している。幻想即興曲では中間部及びコーダでは、これほどかと溜めて弾き、一音一音大切にし、まるで時間の流動を忘れてしまった感覚さえ覚える。

「エリーゼのために」というと、ピアノを習っている人に人気のある曲で、それほど難しい曲でもないので、何年か練習すれば弾けるようになる。他の人が弾くのを聞く機会も多い曲だ。いろんな場面で「エリーゼのために」を聞きすぎて、もう聞き飽きていた。ところが、フジコ・ヘミングさんが弾く「エリーゼのために」を初めて聴いたときは驚いた。全く別の曲であるかのように、新鮮に響き、心が動かされた。今まで聞いてきた「エリーゼのために」とはリズムが違っていた。こんなに深く、美しい曲になり得るのだと驚かされた。

国内盤【廃盤】帯無し、盤面傷無し
プラケース少しすれあり

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